あたたかい陽の光、川のせせらぎ、自ら収穫する大地の恵み。
かねのね丹波は里山に佇む小さな宿です。
あたたかい陽の光、川のせせらぎ、自ら収穫する大地の恵み。かねのね丹波は里山に佇む小さな宿。
「育てるホテル」として、2023年春。一歩を踏み出します。
私たちが2018年に兵庫県丹波市で祖母から受け継いだ家、田んぼと畑、小さな栗林。
祖父母が離れてからの家と農地は約40年もの間、完全に放置されてきました。住む人がいなくなって、荒れてしまうというのはよくある話かもしれません。
私たちの宿づくりは荒れ果てた古民家とほとんど手つかずだった農地の状態を調べる事から始まりました。
懐かしい風景を残したいという想いだけでスタートした宿づくりは「想定外」の連続。
「新しく建てたほうが良いよ」「残すほうが無理あるんじゃない?」そんなことを言われてしまうほど家屋の傷みは著しく、特に母屋と蔵はボロボロで 床は抜け、壁は落ち、いつ倒れてしまってもおかしくない状態でした。
それでもなお、私たちが諦められなかった古い茅葺の屋根、大きく立派な実を毎年つける栗林、美しい山並みに囲まれた素晴らしい里山の風景。
傷んだ古い家屋を壊し、田畑を手放すのは簡単だけれど、受け継いだ恵みとしてお客様に提供できればどれだけ豊かだろうかと思いました。
現実は厳しく、思い通りにならなかった部分もあります。だからこそ、この宿は「常に進化を続ける」育つ ホテルとして開業します。
- ・自らの手で農作物を育て
- ・誰もが楽しめる芝生広場(ドッグラン)を育て
- ・ホッとゆとりの時間を持つきっかけとなる商品を育て
常に変化する「成長する未完成のホテル」として、お越し下さるお客さまに楽しんでいただきたいと思います。
さらに、私たちはこの場所を「人を育てる」場所にしていきます。
当社は2005年の創業以来、「サービス業を明るくする」ことを会社の使命として、数多くの宿泊施設オープンやサービス構築をお手伝いしてきました。 いつかは自分たちでも現場に立って、プレーヤーとして運営を手掛けたいと考えていたこと。
何よりサービス業、宿泊業を支援することを生業とする中で「人材を受け入れる場所」が欲しいとずっと考えていました。
「もの」だけではなく、「ひと」や「こと」「地域」も育てられるそんな場所にしたい。
最初から100点満点はない。どれだけ準備をしても足りないところはある。やってみてわかることがある。きっと、変えたほうがいいものもある。
「育て続ける」ことは未来をつくること。
数多くの「人と企業」とかかわってきたからこそ「育てる」大切さをしっています。
問題を発見し続けること。変化し、改善し続けること。結果として成長し続けること。
そんな宿を私たちは育てていきたいと思っています。古民家ならではの不自由はどうしても改善できないところもある。
けれど、訪れたことで心も身体もゆったりと癒される。自分もちょっと関われる。
土を耕し、自然を慈しむ。
私たちの「育てる」思いと「人がかかわるサービス」を喜んでいただけるお客さま、ぜひお越しくださいませ。
心よりお待ち申し上げております。
株式会社トゥルース
代表取締役 笹西 真理
改装前の古民家(2021年 夏)
改装前の母屋(2021年 夏)
田んぼと畑、小さな栗林(2021年 夏)